失われたランニングスタイル? 速歩(はやあし)? 小走り?



バックグランドの異なる二人のかけっこ動画です。

そのランニングスタイルは実に対象的です。

腕の使われ方、腿の上がり方 、着地の仕方etc・・・

両者がなぜそのランニングスタイルを選択しているのか?

両者の違いの要因は先天的、後天的?

様々な気づきや妄想があり、繰り返しこの動画を見ています。

この動画のブッシュマンの(彼らにとっては当たり前?に発現する)ランニングスタイルは私達の日常生活では多用しないか、滅多に、或いは全く使用しないスタイルです。

ジョギングとも少し違うような気がします。

ランニングスタイル(カラダの使い方)の引き出しを増やすヒントになりそうな気がします。

上の動画を見ていて頭に浮かんだのは馬の「速歩(はやあし)」という歩容と犬・猫の「小走り」です。

 
↑馬の速歩


↑犬の小走り


↑猫の小走り


↑walkerの小走り(違う感満点)w

伸ばされてますか?もうコレで膝は痛くならない?衝撃とサヨナラ?という妄想w

トレイルだったか階段だったか忘れたけど、下っている最中にあれっ、この動きってアノ動きっぽくね?という気付きがありました。

そしてムラムラと妄想が沸き起こり…w

気づいたのはコレ↓ この動きです。

このオモチャ、元祖はSlinky(スリンキー)というらしいです。

スリンキー - Wikipedia 波の伝わり方の実験等に使われることもあるようです。

スリンキーは初動こそ外部からの力を必要としますが、一度動き出すと実に滑らかに、そして高速に階段を下って行きます。

この動きってどんなメカニズムになってるんでしょうね? 軽く調べてみたのですが、ちょっと見つかりませんでした。(何となく起こし回転系の力が働いているように思うのですが…どなたかご存知の方おられましたら教えて下さい!)

↓こちらはマシーンで永久に坂を下るスリンキーw


んで、色々調べている間に見つけたのがこちら↓の動画と…

こちらの記事 → スリンキー(ばね状オモチャ)落下スローモーション動画、底部静止の謎

動画を見てびっくり!なな、なんと!?ぶら下げられた底部が空中静止してるじゃありませんかぁ!!

どういうこと?

リンク先の記事では
“科学的説明としては、スリンキーの重心が下方に加速すると同時に、スリンキーが元の状態に縮もうとする力が働くからだとのこと。つまり、バネの上下先端はバネの質量中心へと引き寄せられながらも、その中心自体は下方へ移動することによって、底部が静止する時間が生じるということですね。”
なるほど~、そういうことですかぁ。

ここでムラムラと妄想が沸き起こりましたw

「上手なランナーの着陸動作にはスリンキーの底部静止の原理も潜んでいるんじゃないだろうか?」

重力と慣性を利用し、着陸が始まる時点の身体が伸ばされた状態にあれば、末端が中心へと引き寄せられながら着陸することになるので、柔らかい(手応えの少ない、蹴らない)着地に貢献することになるのではないでしょうか?

スリンキーからは他にも幾つか気づきと妄想が湧いています。まだまだ湧くかもしれませんが今回はこの辺で…

妄想は尽きませんw

足音とランニング・ウォーキングとサーフェイスとワラーチと…

ワラーチソールの比較

こちらのブログ記事→ 足音とランニング : 高岡尚司の裸足で無敵なナチュラルランニング を拝見してたらムラムラとw妄想が湧いてきたので妄想が消えないうちにブログ記事にしてみようかと…

これからだんだん寒くなって裸足では足裏の冷たさに耐えられなくなる日も近づいてますね。

裸足ランナー・ウォーカーの皆さんも厳寒期はワラーチでランニング・ウォーキングする人も増えるのではないかと思います。

ワラーチを履くと履き方などにもよりますが裸足の時よりも足音が気になる人がいるかもしれません。

高岡さんのブログ記事を読めば分かる通り足音はランニングやウォーキングの全身動作の質を耳に聞こえる形で示してくれるくれるバロメーターであると思うのです。

本記事トップの画像は自分のワラーチなのですが向かって左がビブラムスポンジ(#8337)で作成したもの、真ん中と右がホームセンターの切り売りゴム板(非発泡)で作成したものです。ゴム板の詳細など→自分のワラーチの材料紹介

一目瞭然ですがビブラムスポンジで作成したワラーチはヘタリが出てつま先側が反り返っているのに対し、非発泡のゴム板の方は反り返りがありません。

なので、それぞれを履いて同じ路面をランニング・ウォーキングするとビブラムスポンジは気になるような音が出ないかもしれませんが、ゴムの方は大きい音が出ます(もちろんスポンジとゴムという素材の違いもありますが)。

また路面がショッピングモールの床面の様にツルツルピカピカになる程音は大きくなります。

ショッピングモールでワラーチランニングする人は余りいないと思いますが、ワラーチを履いて歩くだけでも「パンッ!、パンッ!」といった音になる人がいるかもしれません。

自分もワラーチを履き始めてからしばらくははこの大きな音が気になってました。

無理に音が出ないようにしようとすると脚から力みが始まってぎこちない動作になってしまいます。

ぎこちない歩き方をしている上に時折「パンッ!、パンッ!」と音を立てていると周りの目まで気になりだします(別に自分が思うほど誰も気にしてないと思うのですがw)。

という訳で足音をうまく利用して動作を改善しようと思えば大きな音の出るワラーチを履いたり大きな音の出る場所に行ったりするのもいいかもしれません。

自分のワラーチの材料紹介



自分のワラーチの画像をツイートしていたら材料の質問がありました。せっかくなのでブログ記事で紹介したいと思います。

最初に台(ソール)の部分について

自分が使用しているのはホームセンターで見つけた切り売りのノンスリップゴムマットです。
3ミリ厚で1メートル幅のロールで売られていました。
原材料の店舗表示はありませんでしたが恐らく天然ゴムを多く使用したモノだと思います。
表面がツルツルした切り売りの天然ゴムマットよりも張り(曲げて元に戻る感じ)があります。
天然ゴム系なので重量は結構あります、ビブラム#8337スポンジシートの反則級の軽さに慣れてしまった人は重量に違和感を感じると思います。

メートル単価2,480の物を20センチ分購入しました。

切り売りのメリット?として運良く「オマケ」が付くことがあります。
店員さんは20センチ丁度で切ることは無く、必ず何センチか余裕を持って切ります。
場合によっては10センチ以上もオマケ付くことがあります。(因みに今回も片方の端は10センチ程オマケになってました。)

2,480/m×0.2m×1.08=535円 で購入

2足作った余りが画像の状態なので、あと2足は作れそうです。
決まった足型でしか作らない人は効率よく型を描けば更にもう一足分は取れるんじゃないでしょうか?
535円で4足分として計算すると、1足分が 134円程度 ということになります。2枚重ねにしても260円ちょっとで済みます。
両面布目付きゴムシート
2足分取った余り
両面布目付きゴムシート(拡大)
布目(滑り止め)は両面に付いています
両面布目付きゴムシート」というのが商品名の様です
※両面布目付きゴムシート - ゴム通


次にフットベッド(中敷き)です。

これもホームセンターで見つけた物です。
フットベッド (中敷き) ダイヤマットAH9211 ライトグリーン
1足分取った余り
商品名は ダイヤマット AH9211 ライトグリーン 厚み:約3ミリ 素材:PVC
※ダイヤマット(AM/AH) | テーブルクロス・マットのトーワ

以前はフットベッドを使用してなかったのですが、先に紹介したゴムマット単体では雨天時やトレイルの泥濘(ぬかるみ)で滑ります。
また、長時間履いていると足裏が蒸れますし、足裏の踵と前足部が真っ黒になり洗い落とすのが大変というのもあったので何かいい素材はないものかと思っていました。
履き心地としては吸湿性のある天然素材を使うのが最高だと思うのですが天然素材は耐久性の問題があります。
そんな時にこれを見つけました。網目状になっているので透水性は抜群、これなら足裏がハイドロプレーニングになることは無いと思います(まだテストしてませんが…)。
これも切り売りで92センチ幅のロールで売られていたのを10センチ分購入(これにはオマケほとんどつかず…)。

2,180/m×0.1m×1.08=235円 で購入

10センチ分で1.5足分取れそうなので 1足分が 157円 程度ということになります。
フットベッド(表)
表側
フットベッド(裏)
裏側
ワラーチ完成品
履き心地は刺激の少ない健康サンダル的な感じ?
接着なし
ソールとフットベッドの接着なしにしてみた


最後にヒモです。

今回購入したのはコレ↓
網押えゴムブロンズ アルミ網戸用
網押えゴムブロンズ アルミ網戸用
網押えゴムブロンズ アルミ網戸用 4.5ミリ×7メートル 素材:PVC
※ローラー・網押さえゴム | ダイオ化成株式会社

以前にも100均の網押えゴムを使用していましたが、一回り細い3.5ミリで伸びが少し多かったのと、100均には汚れの目立つ明るいグレーしか色がなかったので、今回はホームセンターで黒(に見えるけど、よく見ると黒に近い茶色です)を購入。
画像のとおり、表面はギザギザ、断面は円形で中空構造になっています。ギザギザが痛いということは無く長時間履いて足や足首の皮膚に傷が付くということも自分はありませんでした。

170円×1.08=183円で購入

7メートルありますから、メートル単価が26円程度、1本で2足~3足分取れます。

自分は2足分取ったので1足分91円程度ということになります。


なので、材料費【台(ソール)、フットベッド(中敷き)、ヒモ】の合計は1足あたり382円程度ということになります。

ということで、ざっと今回作ったワラーチの素材を紹介しました。


サル?いやいや、ネコでもできる回旋?人間は?

まずは下のGIF動画をご覧下さい。

Cat walking to the table | Best Funny Gifs and Animated Gifs Updated Daily - Gif Bin
Cat walking to the table | Best Funny Gifs and Animated Gifs Updated Daily - Gif Bin
猫が立ち飲み屋のカウンターで「オヤジ!熱燗ね!」とか言ってそうな感じですがw

以前の記事 ⇛ 猫の二足歩行? (埋込みツイートの元ツイートは削除されてました。)

歩いている感覚をどの様にメモしようかと思った時に「あれっ?今俺、あの猫っぽく歩いてネ?」と、この動画を思い出しました。

猫は「回旋しよう!」という意識を持っている訳ではないと思いますが、一歩一歩見事にナチュラルに回旋している様に見えます。

何故ナチュラルに回旋が発現するのでしょうね?

最近は「スムーズに回旋を引き出すにはどの様な条件が揃っているべきか?」とか、「回旋は何に役立つ(あるいは役に立たない?)のか?」を考えながらランニング・ウォーキングなどをすることが多いです。

それでは最後にサル…いや、ネ…いやいや、人間の動画を見てみましょう。

いつも横からの映像だったので前後を撮影してみました。起床後1時間以内の裸足ウォークなので動きがスムースでは無いですが回旋が身に付きつつあります。
4往復しているのですが、最初の2往復ぐらいは左から右への回旋が大きいのが判ると思います。
脚(足)の向きも右側の方が外旋しています。
左右差があっても構わないと思っていますが何故そうなるのか考えていると新たな気づきがあったりします。次回は何時間か歩いた後に撮影してみようと思います。

ワラーチランニング・ウォーキングにおける鼻緒の痛みと「引き」の感覚

ワラーチランニングにおける鼻緒の痛みと「引き」の感覚


痛み・違和感は先生の声?

ワラーチやランニングサンダルを履いていると、母趾と第二趾間の股部分に違和感・痛み(皮むけ)を感じる人がいる。

片側だけ痛くなる人がいる。

両側とも痛くなる人がいる。

その様な違和感を全く感じない人もいる。

幸か不幸か、自分は違和感を感じる人だった。

面白いと思うのは、この部分の違和感は靴を履いていても、裸足でも感じ得ない感覚だということ。


なぜ痛い?

ヒモがそこに強く当たるから、単純である。

だが、ヒモの締め過ぎ(リンク参照)、素材選び、通し方、結び方などの対策をしても痛みや違和感が無くならないことがある。

根本的な解決になっていないということ。シューズと裸足の関係の様でもある。

足の滑り、が残った。足が鼻緒を押している、強く。

余談だが、最近の研究によると腰痛は「痛みへの恐怖」から脳が痛みを作ったり、痛みを過剰に感じさせたりしているということも言われている。精神と身体の相互作用は神秘的だが現実。


自分の場合…

違和感は左側にあった。骨格の歪みなのか動作の癖なのか真実は判らない(癖であって欲しいと願っているが…)。

着地直前の対地速度が右足は低く(後退する地面との速度差が小さい)左足は高い(後退する地面との速度差が大きい)。よって左足のうける着地衝撃は大きい。

感覚的には右足は地面を引きながら、左足は地面を押しながら着地しているということになる。ワラーチ上で左足は前方へ滑り、鼻緒を強く押していることになる。

脚部(末端)の無駄な力みが一因であることはわかっていたが、上手な力の抜き方に辿り着けないでいた。

「ララ♪引っ張り」や「左右ボール投げ」で中心から末端へ向けてタイミング良く筋肉を弛めていく感覚が少しづつ身に付きつつあった。

タイミング良く筋肉を弛めていくことが出来ると「引き」を感じる様になった。(「回旋」要素の顕在化もあるが、ややこしくなるので今回は割愛する。)

そしてタイミング良く腹部(鳩尾とヘソの間辺り)を弛めることで脚部が「引っ張られる」感覚を得られるということが解った。


「引き」とは?

「引き」の感覚は裏を返せば、逆側から「引っ張られる」感覚とも言える。

「引き」を感じるのは、ある動作の運動方向に対し大まかに「逆方向の力を加える」、「タイミング良く脱力する」の2つがある。

気持ち良いのは後者だが、両者の間には無限にバリエーションがあり、どの「引き」が選択されるかは、行う動作の質や局面、熟練度や洗練度などで変化する。


脱力のタイミングなど

支持脚の足はアキレス腱の伸張反射により跳ね上げられて離地となるが、このタイミングで腹部(鳩尾とヘソの間辺り)が弛んでいることが肝要であるように思う※1。

腹部を弛めると脚部を持ち上げることが出来なくなるが、代償として胸が先行する動作が発生する。これにより鳩尾下から爪先までが脱力※2したままぶら下げられた状態で前方へ振り出される(跳ね上げられた後の足の落下を伴いつつ)。この時「引っ張られる」感覚が発生する。

着地するまで鳩尾下から爪先までの脱力をキープできれば※1気持ち良い「引き」の着地となる。着地まで脱力をキープ出来ないと「押し」の着地になる。

※1:意外と難しい。恐怖、先入観、無知などが原因か?

※2:脱力したままの伸展動作には様々な恩恵があると思われる。


今回は主に「引き」の感覚に焦点を絞ったが、これはほんの1局面でしかないし最終形であるとも思わない、現時点(2015/08/22)で良いのではないか?という動きである。「引き」の感覚を引き出すには「姿勢」が大切であり、「引き」の感覚を活かすには「回旋」などの感覚も身に付ける必要がある。

裸足ランニング・ウォーキング 上半身の高速連動性と手・腕・肩の関係

裸足ランニング・ウォーキング中の手・腕・肩の動きについて思うことを少し。

チンパンジーの物を運ぶ行動にみるヒトの二足歩行の起源チンパンジーの物を運ぶ行動にみるヒトの二足歩行の起源
2012年に発表された研究成果。ネットのニュースなどで見た人もいるかもしれない。
“限られた資源を独占するために、1回にできるだけ多くの資源を持ち運ぼうとして、われわれの祖先は4足ではなく立ち上がって2足で歩くようになった、と考えられる。”
リンク先記事の冒頭画像はチンパンジーが両手に(そして口まで使い)物を持って歩行する姿を捉えている。

初期のヒトもこのチンパンジーと同様に食料や武器などを手に持って移動(走歩行)することが多かったのではないだろうか?

獲物を追ったり、肉食動物に追われる際には物を持ったまま走っただろう。

反対に何も持たずに移動をすることは極めて少なかったのではないだろうか(現代のランニングのためのランニング、ウォーキングのためのウォーキングはしないという意味で)

だとすればヒトの身体は物を持ったまま走歩行するために先祖から進化してきたと言えなくもないだろうか?

物の重量や寸法と「持ち方」によって変化する手・腕・肩の動き

例えば、スマートフォン、500mlのペットボトル、傘などを手に持ったままランニング・ウォーキングするとしよう。

手・腕・肩がどのように連動すると効率的に(楽に・気持ちよく)走・歩行ができるだろうか?

面白いことに身体の今まで動いていた部位が動かなくなったり、反対に動いていなかった部位が動き出したりする。

また、今までよりも楽に、気持ちよく身体が動いたり、疲労感やガレた路面での足裏の痛みが減るような感覚もあるかもしれない。

手に持つ物の種類(重量や寸法)とその「持ち方」によって効率的(楽に・気持ちよく)に感じるやり方は異なってくる。

自分が気づいたのは、

「物の種類(重量や寸法)によっては何も持たない普段のランニング・ウォーキングの腕振りと比べて上半身の高速連動性を上げるヒントになる感覚を得られる。」ということ。



動画は物は持っていないが、手・腕・肩を通常とは異なる状態にしたときに上半身の動き方の変化を感じることができる。

「ララ♪引っ張り」とランニング・ウォーキング

自分のツイートを確認したら「ララ♪引っ張り」をはじめてから2ヶ月になろうとしているようです。

以前の記事 ⇒ 「ララ♪引っ張り?」MEMO

もう面白くて、楽しくて仕方ありません♪

以前の記事にはララ♪引っ張りを始めた動機を書いてなかったですね。

え~っと、動機はですね……忘れましたw!?(マジで)

パッと思い出せなかったので、始めた頃のメモを確認してみると……

おお~、「放る」というキーワードを発見しました!

この頃、重心を放る、足を放るという感覚に気づき始めていたようで、この身体感覚をきちんと身につけるのに役立つのではないかという思いつき(妄想?)でララ♪引っ張りを始めたみたいです。←みたいってw

また、丁度拾った硬式テニスボールが手元にあり、これが芝生の上であれば実に丁度良さそうな素材でありました。(反発を受けてしまう地面では跳ね転がり過ぎて楽しくないです)

そして、これは動機ではないのですが本物のララヒッパリ動画を見て、蹴った球を追いかけて走る時は自然と頭部は下じゃなくて前に向く事が多くなりそうだなぁ、ララムリの人達が毎週の様にやってるララヒッパリは良い姿勢を身に着けることにも役立ちそうだなぁと思ったりもしてました。

さて、実際にララ♪引っ張りを始めてみると…

ボールに夢中になっている状態から、「あっ、今の歩き方!」とか「おおっ、この上半身の動き!」とか、突如として我に返り気づくという事があります。

最初に体験した「あっ、今の!」は、着地した脚が胴体の下に吸い込まれて行く様な感覚でした。いつもなら意識的な動作をしていますから、どうしても末端部主導の低速で硬い動作になってます(疲れやすい)。それが体幹部主導の高速で軟らかい動作になっていることに突然気づき「ああっ!」と声が出るくらいビックリするんです、そして独りでニヤニヤと…。

これは「意識的」にララ♪引っ張りをするという行為がランニング・ウォーキングを「無意識」の状態にしているんじゃないでしょうか。

と思ったら何年も前に、ある道のプロの方が「未必の故意」を引き合いに出してメソッドを紹介されていたのを思い出しました。(興味がある方は検索してみてください)
意味はこちら ⇒ みひつのこい【未必の故意】の意味 - 国語辞書 - goo辞書

また、これにより歩くために歩く、走るために走るという、考えようによっては実に馬鹿馬鹿しい行為から解放されたことに気づきました。←これ大事、目的から手段へ変わる事で精神的にも肉体的にもめちゃくちゃ楽になりました。(代わりにボールを上手に蹴れないという苦痛が加わる事になったけど…今は上達したので苦痛では無いです)

最近はララ♪引っ張りに加え、ボール(公式テニスボール)を左右両方の手で投げられるように練習したり、マルセイユ・ルーレット(ジダンがやってた技)の練習もしています(コレがまた面白くて♪)。これらの練習で気づいたことについては別の機会に記事にしてみたいと思います。


フィット感と存在感(気配)と質

ビブラムスポンジ×ゴム紐のワラーチ

先日、超軽量なビブラムスポンジのワラーチを100均ヘアゴム紐を使用して履いてみたところ、あまりのフィット感に絶句してしまった。

その履き心地はワラーチの存在感、ゴム紐の存在感すら消える程であった、まさに足と一体化している。

足裏の感度低下とクッション性を除けば、ほとんど裸足と変わらないレベルではないだろうか。

今までホームセンターで切り売りされているゴム板のワラーチを履いてきた自分からすればこれは反則級?のフィット感だった。

だから「man結び」は大人気なのだ、脱ぎ履きの容易さも最強である。

超軽量ソール×100均ヘアゴムで作る魅惑のワラーチを知ってしまったら以下の記事は無意味に感じるかもしれない。

しかし、あえて書いてみようと思う。

自分がワラーチの履き方を思考錯誤する中で気づいたことを記しておく事とする。

また、最近やっている「ララ♪引っ張り」でも同じような気づきを得ている。

以前の記事 ⇒ ララ♪引っ張り MEMO

それらの気づきは確実に自分のランニング・ウォーキングにフィードバックされている。

ワラーチ初心者が陥るであろう紐締め過ぎの罠。

以前の記事 ⇒ ワラーチ(ランニングサンダル)のヒモの締め具合、そして裸足と靴

自分もかつて罠にかかった。

紐の種類や通し方にもよるが、「重い」、「薄い」、「張りが弱い」などのワラーチ素材は紐の調整がやりにくい。

締めては歩き、歩いては立ち止まって締め直す。

いつの間にか紐はギュウギュウ、爪先は反り上がり…。

ふと気づく、コレでは靴と一緒じゃないか!

ワラーチのフィット感と足の開放感(自由度)の鬩ぎ合い。

試行錯誤していく中で鼻緒側をユルめにすることに気づき始めた。

最初は鼻緒のユルさ(足裏とワラーチの間に隙間が出来るか出来ないか位)がユルせなかった。

しかし、ユルせないユルさはユルせるユルさへと変貌を遂げた。

何が変化したのか。

特別何かを意識したという訳ではなく、そのように履き続けることによる一種の慣れ、熟練のようなものだったのかもしれない。

結果的にワラーチに対して丁度いいタイミングとバランスで足を運べるようになった。

ワラーチを感じ、足とワラーチが一体となって動き、最終的にはワラーチの存在感(気配)が減っていく。

あえてユルユルなワラーチを履くことにも意味があるのかもしれない。

足の運び(動作の質)が変わればワラーチから帰ってくる答えも変わる。

足の運びを変えるにはワラーチを感じる必要がある。

ワラーチを感じるためには足(足首から先)を感じる必要がある。

ララ♪引っ張りでも同様の気づきに出遭った。

前方へ浮きだまを放り続けるためにはボールを感じる必要があるということだった。

「何」を感じているのだろうか。

それは対象物の「質」ではないかと思う。

※「質」という表現が適切かどうかわからないが、記事を書いている最中に思いついた。最初はどの様な表現をするのが適切か迷いつつ記事を書ながら「重さ」・「長さ」・「バランス」・「慣性」などの言葉を思い浮かべていたが「質」という言葉で括ってみた。

三種モードを使い分け? ワラーチの結び方 How to Tie Huarache Sandals

ツイッターでシェアした動画をこちらでも公開します。

再生環境(小さい画面?)によってはキャプションが読めないかもです。

読みづらかったらごめんなさい。とりあえず公開。

読めなかったら再生環境を教えてもらえると有難いです!




※鼻緒をソールに固定する方法はこちらの ⇒ 記事(ワラーチ Huaraches の切れない、抜けない、シンプル、簡単?な鼻緒の通し方、固定方法)をどうぞ。


おまけ♪↑の予告編↓

ブログタイトル変更してみました♪

今までのブログタイトル「歩いてみた」ではグーグル先生に見つけてもらえないようなので(Googleのブログサービスなのに…)タイトル変更してみました。

変更して検索してみると…
見つけてもらえましたとさ♪(いまさら二番めに旧タイトルが表示されてもねぇ……。)

おしまい。

続:地面と、拇指の向きと、重心と……



今回は「地面」の部分に着目したいと思う。

自分の場合、拇指と拇指球の地面への密着度が低く、着地から離地までの重心は足裏の外側を通り抜けていく。

前回の記事で触れた、

“足の親指(拇指)と拇指球の間の部分をペタッっと着く……” 

このような感覚は、横アーチの発達している人ならば、さほど趾を意識する必要なく出来るかもしれない。

横アーチの少ない・無い・逆アーチ、開帳足、外反母趾、内反小趾、足裏外側重心などの人は趾を意識しないと出来ないかもしれない。

母趾の外反を起こし易い状態で様々な路面を歩いた時に何が起こっているか?

平坦で硬い(アスファルト、コンクリート、タイル、インターロッキング、土(硬表面)など)地面の場合、母趾の外反が顕著に現れる。母趾の外反を妨げる引っ掛かり(必要な摩擦)がないからだ。こういった路面では小石などを踏んだ時の緊張も加わりやすい。自分の場合は反射的に母趾側を浮かせて外側重心になってしまうことが多い。

対して起伏があり軟らかい(芝生、土(軟表面)、落ち葉が積もったトレイルなど)地面の場合、趾が地面の凹凸に引っかかるため、母趾を真っ直ぐ保ち易い。こう言った路面では反射的な緊張も少ないので足裏もリラックスした状態を長時間保つことが出来る。


路面の性質を利用する

裸足になることに加え、路面ごとの性質を上手く使い分ければ、より効率的に本来の身体機能の回復、未知の身体感覚の獲得ができるのではないだろうか。

公園などを利用すれば、舗装路、芝生、土などの路面が並走している所もある。性質の違う路面を交互に歩くなどすれば、身体感覚の変化や違いが即座に確認できる。


※前回・今回の記事は舗装路を裸足ウォークしている時の気付きが発端となっている。靴を履いていては気付かないだろうし、ランニング時のスピードや精神状態でも気づけなかったと思う。


そしてまた新たな気付きが生まれつつある……。


地面と、拇指の向きと、重心と……


裸足ラン・ウォークを始めてから1年余り。

ソレに気付いた時、改めて愕然とした……。

裸足になるだけで元に戻るワケじゃない。

歩行中、趾が閉じる(拇指が外反していく)動きをしている。

 

※着地後に拇指が徐々に閉じて行くのが判るだろうか。


以前から自覚はあったのだが、自分の場合、拇指と拇指球の地面への密着度が低く、着地から離地までの重心は足裏のアウターエッジ寄りを通って行く。

おそらくコレも開帳足、外反母趾などの一因だろうと思っている。

自覚はあったものの、長年体に染み付いた癖から離れるトリガーを今まで見つけられないでいた。

そんな時、ある動画から気付きを得た。

片足バランス練習の参考にしようと見たのだが、コレだと思った。


途中からコツを教えてくれるのだが…。


“足の親指(拇指)と拇指球の間の部分をペタッっと着く……” 
“足の親指が不安定になって浮いてしまうと……”

などの感覚を参考にして歩いてみた。

これなら重心を足裏のアウターエッジ寄りからインナーエッジ寄りに送ることができる。

そして、この感覚で歩くと趾が閉じる(拇指が外反していく)動きをしない。




 ※拇指は真っ直ぐのまま。


まだ取り組んで1週間程ではあるが、今のところ経過は良好だ。

最初の2~3日は意識することによる疲労もあったが、今は意識なしでも拇指が開き、重心移動もスムーズになりつつある。

新たな気付きがあればレポートしようと思う。

また、記事タイトルの「地面と」の部分は別記事を書いてみようと思う。

バランスコアトレーニング】片足立ちの動画からは今回紹介した内容の他にも姿勢を作るときに注意することのアドバイスが大変参考になった。最近はラン・ウォーク前にこの片足立ちを行うようにしている。

※記事にも書いたが、自分の経験として趾に意識を置いての制御は脚部全体(そして全身へ)の疲労につながりやすい(趾は最末端部位であり、末端から動かす動作は高速に行うことができない)。自分は全身の動作とどの様に連動させると気持ちよく趾が動作するのかをあれこれと考え、試した。

「ララ♪引っ張り?」MEMO


最近僕がハマりまくっている「ララ♪引っ張り」の気づきメモを公開してみようと思います。

「ララ♪引っ張り」とは?


「ララ♪引っ張り」なんて変な名前をつけていますが、やっているのはテニスボールを足先で掬いつつ前方へ浮き球を放るという遊びです。


使用しているのは硬式のテニスボール。サイズ、重量が絶妙でコントロールが難しいです。

なるべく高く、遠くへ飛ばせるようになるのが目標です。

「引っ張り」という言葉が表現しているのは、ボールを放る方の脚(ランニングでは遊脚)に身体が引っ張られる様な感覚の事です。

いつメモを取っているのか?


頭に気づき(妄想?)が浮かんだら直ぐにメモを取る様にしています(次の気付きがあると忘れてしまうので)。ラン・ウォークの時でも立ち止まって同様にメモを取っています。


以下、メモになりますが……

人によってはゴミの様なメモとしか映らないかもしれませんし、何かの気付きのキッカケになるかもしれません。

基本的にメモアプリからのコピペそのままなので意味不明の事もあるかもしれませんがご容赦を……。

  • 肚を上手く使う事が脚を真っ直ぐ出すトリガーの一つの様だ。
  • 息を空 吸ってから脚を使う様な感じ?吸って
  • 吸って吐きながら?
  • 趾を開くと良く飛ぶ?
  • ある特定の姿勢にともなって発生する筋バランスが脚の動作の質を変える事が出来る。
  • 足首が緊張していると上に上がって前に飛ばない。
  • 慣れてきたらステップの調整はせずに自然に合う方の脚で蹴る。
  • 自分が認識している以上に脚を振り回している。もっと優しくで良い。足首の受動的なスナップを上手く使う。
  • 右足は上手にタイミング良く脚の動きにブレーキをかけている?
  • キック時の支持脚の足、右は前足部、左足は全体荷重している。これによりキック時の制御が変わってくる。
  • 上半身の無駄な力みがない時に脚部動作が最適化される?
  • 脚が速過ぎるとボールが逃げる、遅過ぎるとボールが乗らない。
  • ボールの重さを感じること。
  • 膝から下を動かさない様にする。
  • 真っ直ぐなろうとする力
  • 腿も脱力 肚が大事
  • ボールの出前で足を一瞬止める。
  • コンタクトトの瞬間、脚の力を抜く。
  • 力を抜く事が出来ると足がボールと同じ重さになる。
  • ツムジと尾骶骨を引き離す?
  • 股関節主導?
  • 股関節主導感覚を意識するエクササ〜イズ!
  • あのララヒッパリの絵は股関節主導の様を上手く捉えているということか?
  • 脚が真っ直ぐ出る様になってきた。
  • コンタクトの瞬間膝を抜く? 膝カックン?
  • あれっ?脚を振るんじゃない、コレも押し出す感じ? 押し出す=真っ直ぐになる。
  • 真っ直ぐになって最後は股関節?裸足ランニングと同じ?

いかがだったでしょうか?

今回公開したメモは4日分ぐらいだと思います。

面白そうな気付きがあればまた載せたいと思います。

彼らの趾はどうなっている?


ブログの過去記事(緩んでいるということ)内でシェアした動画を見ていたら新たな気付きというか発見と再認識があったので記事にしてみました。

彼らの趾も上がっていた!?


まあ、まずはチーター君の動画↓をご覧下さい。

何故、彼らの趾は上がるのか?


いかがだったでしょうか?

チーター君の趾上がってますよね。

後ろ足も、前足も。

この動画、今まで何度も何度も見返していたのに、見る視点が変わると違う事が見えるものです。

またこの動画はハイスピードカメラの鮮明画像でした、通常の速度なら気付かなかったかも知れません。

なぜ彼らの趾が上がるのか(上げているのか)?

本当のことは僕にはワカりません(チーター君にもわからない?)。

ただ、動画を見ると趾が上がるタイミングは脚が伸び切るタイミングに関係がありそうな感じがするんですよね。

チーター君は決して「趾を上げよう」としていないと思います。

「脚が伸び切る時には趾が上がるのが自然」のことなのかもしれません。

ヒトの脚の場合はどうでしょう?

それにしても着地直前に見事に脚が伸び切ってますよね。

ワラーチ Huaraches の切れない、抜けない、シンプル、簡単?な鼻緒の通し方、固定方法

またまた1ヶ月ちょい放置しておりましたが、最近は公園内裸足ラン・ウォークからロード、坂道、プチトレイルでの裸足ラン・ウォークを増やしつつあるwalkerです。

↑どっかのブログの書き出しのようになってしまいましたが…
記事タイトルの通り、今回は「鼻緒」です。
なんか前回もワラーチネタ、今回もワラーチネタでワラーチネタばかりになってしまいそうですが…。だって、楽しいんですもん♪ 

色々考えるの…。あっ、でもラン・ウォークが楽しいのは裸足ですよ、もうこれは比べようが無いくらい楽しいです♪

さて、前置きはこれくらいにして、本題へ参りましょう。

今回は「鼻緒」と「紐」を分けている場合の「鼻緒」の通し方と固定方法です。

切れない、抜けない、シンプル、簡単な鼻緒は出来ないものか?と妄想・試作を繰り返した結果、完成いたしました。

それでは、どうぞ↓


穴は縦に2個空け、溝をカッターで切り取っておく。


※靴紐は中空の紐を使用のこと!
靴紐を12センチぐらいでカット、もっと長いほうが作業が楽。
靴紐は以前に切れた残骸を使用。


カットした紐の端は火で炙って解れ止めをする。
↓のストローに入りやすいように丸めても良い。


ストローをカットして画像の様に。スプライス棒(Splice Fid)の代わり。


紐を通す。後ろ側が本線、前側が固定用。後ろを長めにする。


ツルツルして先の尖ったもので穴を開け拡げる。
つるつるしてないと引っかかって毛羽立つ。


空け拡げた穴にストロー、ストローに紐を入れる。


通したところ。


本線を引っ張り表裏見ながら紐の弛みをとる。


これで裏は段差無し。


本線を本線に前側から通す。


通し終えたところ。


引っ張って行く。


引っ張り切ったところ。
要はこんにゃくに切り込みを入れてひっくり返すアレ。


今度は根元の方を穴から引っ張り出す。 穴が小さいので最初迷うかもしれない。


するとあら不思議!ループが出来た♪


出来たループに縛る方の紐を通す。


引っ張って伸ばす。


本線の不要な部分をカットし火で炙ってしまう。 あまり短くカットすると解れが怖いので程々に。


本線の後ろ側、ループのすぐ下から根元にかけて通す。 このとき、表面の1枚だけ掬うこと、反対側の布は掬わない。


穴の起点、終点を近づけて摘む。


摘まんだまま抜いて、


変わりにストローを通す。


固定側の紐を本線の中に通し出てきたら、
適当な長さにカットし火で炙る。
カットが長過ぎると収まらず、短過ぎると抜けやすくなる。


本線を延ばして固定側を本線内に収めて完成♪


横から見たところ。


縛る方の紐を抜いてみたところ。


いかがでしょうか?
実際この鼻緒で結構ラン・ウォークしてますが、今のところ問題なしです。
まあ、単純な作業なんですが、ちまちましてるので簡単かどうかは?かも知れません。
本線のループ(こんにゃくのヤツ)にする方法は妄想で思いついたのでは無くて実際の作業中に偶然気付いてビックリしました。
本線ループ後の処理はカットして火で炙って終わりにしていますが、これも本線に潜り込ませればさらにシンプルに見えます、僕は面倒くさいのでやりませんが見栄えを気にする方は挑戦してみて下さい。
本線ループが面倒くさい人はループの所をヒト結びにしてもいいです。
鼻緒と縛る紐を分けない人も本線と固定側を交互に通し合った後に本線に固定側を潜り込ませれば紐の固定が出来ます。

↓こっちも見てみて♪
簡単にできる? 薄手のワラーチ用鼻緒止め