私はよく風呂屋に行きます。
私の行く風呂屋には数種類の浴槽があり、そのうちの一つに腰掛けて肩まで浸かれるものが有ります。
これを利用して反射的にバランスを取る感覚を養うのです。
ボタンを押すとジェット水流が発生し、背中や足裏を刺激することが出来るのですが、これは使いません。
やり方は、最初に腰掛けるのですが、深く座って背もたれに背中を付けるのでは無く、座面の手前側に非常に浅く腰掛けるのです。
そして、坐骨を座面よりも手前に落とし坐骨よりも後ろで腰掛けます。これにより無駄な緊張無く骨盤と腰椎を真っ直ぐに揃えて立てることができます。
全身を脱力しながら風呂の湯と身体の比重の差による浮力に身体を委ねて行きます。
イメージは水の底から生えてユラユラ揺らぐ海藻や水草の様になるつもりです。
浮力を感じ、どんどん脱力を強めてリラックスして行きます。
上手く行くと踏ん張りも支えも必要の無い水草の様に体幹が真っ直ぐす立ちます。
ここで問題になるのが風呂の湯の揺らぎです。
誰かが近くを歩いたりすると水流や波が発生し折角気持ちよく水草になり切っていた身体を揺らして倒そうとします。
ここで体幹の脱力を解いて踏ん張ったり、手で支えたりしてはいけません、ここで頭を使うのです、頭を使うと言っても考えるのでは無く、頭部を動かすのです。
頭部を上手に傾けるとバランスを取り戻し水草のままでいることができます。
これがまた気持ちいい。
一人でニヤニヤしてしまいます。
この事から走歩行に活かせそうなどんな気付きが有ったか?
- 身体が浮かんだ(骨盤と背骨が連動し脱力を保っている)状態だとコントロールが容易→筋肉が重力からの影響を受けにくい姿勢を取ることの重要性。
- 頭部(約5kg)の傾きが姿勢に及ぼす影響の大きさ→その重さを上手に使えば小さい動作で迅速な姿勢制御が出来るし、裏返せば、顔を前に向けず下に向けながら走歩行してしまうと姿勢を大きく崩すことになる。
水中と空中では勝手の違うこともあるのですが、これらの姿勢制御が随分と自分の走歩行に活かせているような気がします
風呂屋やプールに行く機会があれば試してみてはどうでしょうか?
0 件のコメント:
コメントを投稿
あなたの気付きはどんなですか?