はじめの一歩 その2

自らの緊張がいつ発生しているかの気づきがあった。→ はじめの一歩 1
今度は世界のトップランナー達の「はじめの一歩」を観察してみる。

先ずは、2016年の IAAF World Indoor Championships in Athletics(世界室内陸上競技選手権大会)のゲンゼベ・ディババ選手が勝利した3000メートル決勝レース。

※スマートフォンから見る場合は動画再生直後に一時停止ボタンをタップ後、早送り・巻き戻しボタンの長押しでスロー再生出来る。


※パソコンからの閲覧なら↓下記リンク先でスタート場面だけリピートで見る事も出来る。
Genzebe Dibaba wins Women's 3000m Final - IAAF WIC in Portland 2016 - YouRepeat

こういう場面を以前には余り意識して見たことは無かった。

面白いのは、「位置について」での選手の構えが実に多彩であること。

そして、驚いたのは、自分が想像していたのとは異なり、ほぼ全員の一歩目が地面を蹴っている様に見える事だった。

スタート号砲時に先に離地するのは前に出している方の足。

しかも、先に離地した前足は直後にほぼ同じ位置に着地させ、前足で地面を蹴って前進を開始している様に見える。

同大会の他のレース動画もチェックしてみたが、男・女、距離の違いを問わず、スタンディングスタートのはじめの一歩目は、ほぼ例外無く上記の様な状況だった。

次に短距離選手のはじめの一歩を観察してみる。

これはウサイン・ボルト選手の片手スタート


※パソコンからの閲覧なら↓下記リンク先でスタート場面だけリピートで見る事も出来る。
Usain Bolt - Track & Training - YouRepeat

前側の脚と同側の腕を大きく引いて構え、合図とともに腕が振り出される。前足で地面を蹴っているようには見えない。

こちらはウサイン・ボルト選手の歩行から走行への移行動作。


※パソコンからの閲覧なら↓下記リンク先でスタート場面だけリピートで見る事も出来る。
Usain Bolt &Yohan Blake - Training Session - YouRepeat

動き続ける中でのスタートなのだが、スキップの様な動きを入れる事により、左脚を先行させつつ、左腕を後ろに引き、片手スタートと同じ体勢を作っている様に見える。これも腕左腕が振り出される勢いで胴体が先行するので左脚が地面を蹴っている様には見えない。

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