背骨の記憶 平地の罠

最近は出来る限り平地を脱出して坂道(舗装・未舗装・トレイル)でラン・ウォークを行っている。

平地の罠を避けるためだ。

第1の罠「記憶喪失」

坂道を進み始め、勾配が変化すると、背骨(身体)は気持ち良さを求めて背骨のカーブを坂道に適応させようとする(この変化を無意識的あるいは意識的に受け容れる人と拒む人がいる)。

坂道やトレイルの移動後に平地の移動が楽に感じたり、上達した様に感じるのは、背骨(身体)が坂道に適応している状態にあるからではないだろうか。

しかし、平地に戻ると、この「上達した」感は自分の気づかない間に消失している。

背骨(身体)が坂道の記憶を喪失したとも言えないだろうか(喪失している事にも気づいていない事が殆ど)。

そして再び坂道に行くと思い出す…


第2の罠「制御系混乱」

そもそも平地とは何なのか?

普段平地と呼んでいる所は、実際には僅かながら前後左右方向に勾配がついている事がほとんどなのではないか?

限りなく真の平地に近い場所は体育館や競技場など、非常に限られているのではないか?

平地であるという先入観、平地っぽいという視覚情報に対し、地面から伝わってくる真の情報(感じ取れるか、感じ取れないかは別として)が平地ではなかった場合、身体に何が起こるかは容易に想像がつくはずだ。

違いが僅かであるが故に気づき辛く、違いが僅かであるが故に身体への影響もユックリと進行するのではないか。

真の平地など存在しないと思った方が良いのではないか。

ララムリの民は坂道で走り、平地で歩くと言われるが、このような理由を潜在的に感じ取っているのではないかと思ったりもする。


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