2012年に発表された研究成果。ネットのニュースなどで見た人もいるかもしれない。
“限られた資源を独占するために、1回にできるだけ多くの資源を持ち運ぼうとして、われわれの祖先は4足ではなく立ち上がって2足で歩くようになった、と考えられる。”リンク先記事の冒頭画像はチンパンジーが両手に(そして口まで使い)物を持って歩行する姿を捉えている。
初期のヒトもこのチンパンジーと同様に食料や武器などを手に持って移動(走歩行)することが多かったのではないだろうか?
獲物を追ったり、肉食動物に追われる際には物を持ったまま走っただろう。
反対に何も持たずに移動をすることは極めて少なかったのではないだろうか(現代のランニングのためのランニング、ウォーキングのためのウォーキングはしないという意味で)
だとすればヒトの身体は物を持ったまま走歩行するために先祖から進化してきたと言えなくもないだろうか?
物の重量や寸法と「持ち方」によって変化する手・腕・肩の動き
例えば、スマートフォン、500mlのペットボトル、傘などを手に持ったままランニング・ウォーキングするとしよう。手・腕・肩がどのように連動すると効率的に(楽に・気持ちよく)走・歩行ができるだろうか?
面白いことに身体の今まで動いていた部位が動かなくなったり、反対に動いていなかった部位が動き出したりする。
また、今までよりも楽に、気持ちよく身体が動いたり、疲労感やガレた路面での足裏の痛みが減るような感覚もあるかもしれない。
自分が気づいたのは、
「物の種類(重量や寸法)によっては何も持たない普段のランニング・ウォーキングの腕振りと比べて上半身の高速連動性を上げるヒントになる感覚を得られる。」ということ。
動画は物は持っていないが、手・腕・肩を通常とは異なる状態にしたときに上半身の動き方の変化を感じることができる。