フィット感と存在感(気配)と質

ビブラムスポンジ×ゴム紐のワラーチ

先日、超軽量なビブラムスポンジのワラーチを100均ヘアゴム紐を使用して履いてみたところ、あまりのフィット感に絶句してしまった。

その履き心地はワラーチの存在感、ゴム紐の存在感すら消える程であった、まさに足と一体化している。

足裏の感度低下とクッション性を除けば、ほとんど裸足と変わらないレベルではないだろうか。

今までホームセンターで切り売りされているゴム板のワラーチを履いてきた自分からすればこれは反則級?のフィット感だった。

だから「man結び」は大人気なのだ、脱ぎ履きの容易さも最強である。

超軽量ソール×100均ヘアゴムで作る魅惑のワラーチを知ってしまったら以下の記事は無意味に感じるかもしれない。

しかし、あえて書いてみようと思う。

自分がワラーチの履き方を思考錯誤する中で気づいたことを記しておく事とする。

また、最近やっている「ララ♪引っ張り」でも同じような気づきを得ている。

以前の記事 ⇒ ララ♪引っ張り MEMO

それらの気づきは確実に自分のランニング・ウォーキングにフィードバックされている。

ワラーチ初心者が陥るであろう紐締め過ぎの罠。

以前の記事 ⇒ ワラーチ(ランニングサンダル)のヒモの締め具合、そして裸足と靴

自分もかつて罠にかかった。

紐の種類や通し方にもよるが、「重い」、「薄い」、「張りが弱い」などのワラーチ素材は紐の調整がやりにくい。

締めては歩き、歩いては立ち止まって締め直す。

いつの間にか紐はギュウギュウ、爪先は反り上がり…。

ふと気づく、コレでは靴と一緒じゃないか!

ワラーチのフィット感と足の開放感(自由度)の鬩ぎ合い。

試行錯誤していく中で鼻緒側をユルめにすることに気づき始めた。

最初は鼻緒のユルさ(足裏とワラーチの間に隙間が出来るか出来ないか位)がユルせなかった。

しかし、ユルせないユルさはユルせるユルさへと変貌を遂げた。

何が変化したのか。

特別何かを意識したという訳ではなく、そのように履き続けることによる一種の慣れ、熟練のようなものだったのかもしれない。

結果的にワラーチに対して丁度いいタイミングとバランスで足を運べるようになった。

ワラーチを感じ、足とワラーチが一体となって動き、最終的にはワラーチの存在感(気配)が減っていく。

あえてユルユルなワラーチを履くことにも意味があるのかもしれない。

足の運び(動作の質)が変わればワラーチから帰ってくる答えも変わる。

足の運びを変えるにはワラーチを感じる必要がある。

ワラーチを感じるためには足(足首から先)を感じる必要がある。

ララ♪引っ張りでも同様の気づきに出遭った。

前方へ浮きだまを放り続けるためにはボールを感じる必要があるということだった。

「何」を感じているのだろうか。

それは対象物の「質」ではないかと思う。

※「質」という表現が適切かどうかわからないが、記事を書いている最中に思いついた。最初はどの様な表現をするのが適切か迷いつつ記事を書ながら「重さ」・「長さ」・「バランス」・「慣性」などの言葉を思い浮かべていたが「質」という言葉で括ってみた。

三種モードを使い分け? ワラーチの結び方 How to Tie Huarache Sandals

ツイッターでシェアした動画をこちらでも公開します。

再生環境(小さい画面?)によってはキャプションが読めないかもです。

読みづらかったらごめんなさい。とりあえず公開。

読めなかったら再生環境を教えてもらえると有難いです!




※鼻緒をソールに固定する方法はこちらの ⇒ 記事(ワラーチ Huaraches の切れない、抜けない、シンプル、簡単?な鼻緒の通し方、固定方法)をどうぞ。


おまけ♪↑の予告編↓

ブログタイトル変更してみました♪

今までのブログタイトル「歩いてみた」ではグーグル先生に見つけてもらえないようなので(Googleのブログサービスなのに…)タイトル変更してみました。

変更して検索してみると…
見つけてもらえましたとさ♪(いまさら二番めに旧タイトルが表示されてもねぇ……。)

おしまい。

続:地面と、拇指の向きと、重心と……



今回は「地面」の部分に着目したいと思う。

自分の場合、拇指と拇指球の地面への密着度が低く、着地から離地までの重心は足裏の外側を通り抜けていく。

前回の記事で触れた、

“足の親指(拇指)と拇指球の間の部分をペタッっと着く……” 

このような感覚は、横アーチの発達している人ならば、さほど趾を意識する必要なく出来るかもしれない。

横アーチの少ない・無い・逆アーチ、開帳足、外反母趾、内反小趾、足裏外側重心などの人は趾を意識しないと出来ないかもしれない。

母趾の外反を起こし易い状態で様々な路面を歩いた時に何が起こっているか?

平坦で硬い(アスファルト、コンクリート、タイル、インターロッキング、土(硬表面)など)地面の場合、母趾の外反が顕著に現れる。母趾の外反を妨げる引っ掛かり(必要な摩擦)がないからだ。こういった路面では小石などを踏んだ時の緊張も加わりやすい。自分の場合は反射的に母趾側を浮かせて外側重心になってしまうことが多い。

対して起伏があり軟らかい(芝生、土(軟表面)、落ち葉が積もったトレイルなど)地面の場合、趾が地面の凹凸に引っかかるため、母趾を真っ直ぐ保ち易い。こう言った路面では反射的な緊張も少ないので足裏もリラックスした状態を長時間保つことが出来る。


路面の性質を利用する

裸足になることに加え、路面ごとの性質を上手く使い分ければ、より効率的に本来の身体機能の回復、未知の身体感覚の獲得ができるのではないだろうか。

公園などを利用すれば、舗装路、芝生、土などの路面が並走している所もある。性質の違う路面を交互に歩くなどすれば、身体感覚の変化や違いが即座に確認できる。


※前回・今回の記事は舗装路を裸足ウォークしている時の気付きが発端となっている。靴を履いていては気付かないだろうし、ランニング時のスピードや精神状態でも気づけなかったと思う。


そしてまた新たな気付きが生まれつつある……。